記事の詳細

体を触られる等して男性に襲われた女性が男が持っていたナイフを奪って太腿を刺して逃げ、その後男性は搬送先の病院で死亡が確認されたという事件が発生しました。
本来は女性の方も男性を刺して殺害してしまったので傷害致死に問われ、法定刑では3年以上20年以下の懲役が課せられます。
しかし女性は襲われて自身の身を守っただけなのに、本当にこれらの懲役に問われるのでしょうか。

ここで問題となるのが刑法で定められている正当防衛についてです。
正当防衛では、急に自身に降り掛かってきた侵害に対して自分の権利を守る為にやむを得ずした行為については、犯罪として成立しないと定めています。
例えば1度心臓を目がけて刺し、その後も何度も刺し続けたという場合ですと、明らかな殺意があるため正当防衛上の「やむを得ない場合」には当てはまる可能性は限りなく低いです。
しかし今回の場合、刺す場所も狙った訳でなくとにかく逃げる為に刺したとなると、「やむを得ずした行為」として正当防衛が成立する可能性が高く、本来は傷害致死として問われる罪も成立しない結論になると思います。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近のコメント

    ページ上部へ戻る